第4回勉強会 · 勉強会の記念講演者である小室貴之氏が代表する楓の風グループリハビリテーション颯 の研修会に参加しました
一日目は、地域密着型通所介護についての講義、多職種協働のアプローチを実践するためのコミュニケーション方法についての講義とワークショップ。二日目は各事業所ごとの事例発表がありました。
各事業所よりセラピスト、ソーシャルワーカー、看護師、介護福祉士のスタッフが集う研修会です。
チーム目標である、利用者の「活動と参加」を実現するための、主体性の構築をおこなうための研修となっています。エンパワメントなどのアプローチをどのように活用するか?、徒手に頼りすぎないリハビリにするためには?、医療依存度の高い利用者への自律や生活活動を広げるための工夫、引き算のケアなどについての議論が展開されており、私が思っているデイサービスのイメージが180度変わりました!
3月12日 厚労省老健局村木氏の講義録を拝見し想うこと・・・。
昨年参加した、リハケア学会での作業療法士の資格を持つ村木氏の講義録を改めて見直し、ソーシャルワーカーの在り方を考えさせられました。
村井千賀氏 現厚生労働省老健局老人保健課 課長補佐 (保健学博士) 作業療法士
村井千賀氏 講演より
「高齢者が住み練れた地域で自分らしく、生きがいややりがいを持って生活できる地域の実現を目指すためには、生活機能の低下した高齢者に対して、ICFの考え方を踏まえた、「心身機能」「活動」「参加」の要素にバランスよく働きかける生活期、すなわち介護サービスに相応しいリハビリテーション提供体制の構築が喫緊の課題となっている」
とし、現状地域で行われている多くのリハビリに対し、氏は「心身機能」に偏った視点のもと、
機能回復訓練を中心とした漫然としたリハビリテーションが提供されていると実態を指摘。
「高齢者の地域における新たなリハビリテーションの在り方 検討会」を設置、
「活動」と「参加」に焦点を当てたリハビリテーションを推進するための理念の明確化と、新たな報酬体系を導入し、質の高いリハビリテーションを推奨した。氏は、「地域包括ケアシステムの実現を目指すためには、生活期のリハビリテーションの役割と機能が重要である!」と断言。
ソーシャルワーカーは他職種からどう思われているのでしょう? そして、他職種から何を求められているのでしょうか?
先日某SWが医師と議論を交わしました。SWの記録をすべてカルテに入れて多職種で共有しようと。
どうも医師はSWをよく理解できないということでした。、SWは守秘義務に併せ、SWの立ち位置を話したとのことでした。
その中で、SWにとって患者さんは所謂ptではなくクライエントになり、福祉職の位置づけでの支援であることを訴えたようです。医師はSWを医療職と思っていたようで、驚きながらも理解されたようでした。そのうえで、入院時の面談を医師の面接とは違う枠で、重要な面接の時間として、もっとステータスを高めた扱いにしたいとお話しされたとのことでした。
厚労省は2025年問題に向けて、地域包括ケアシステムを本気で取り組んでいくようです。
そのためには、亜急性期への身体的評価だけでは足りません。ICF「活動と参加」を通した退院支援にしていくことが重要となります。と、なると! いよいよ、ソーシャルワーカーにとって、腕の見せ所がやってきました!専門性の発揮です!
クライエントの個別性から、生活、社会的な面などのアセスメントが肝心となります。
ソーシャルワーカーの視点が無いとリハビリテーションが活きてこないと言っても過言でなないと思います。